よちよち歩きの年下の子が、指差しをして「あ!」と何かを教えてくれた。
同じくらいの月齢の子が、上手にお遊戯をしているのを見た。
母から貰った自分自身の母子手帳に「1歳半、発語20語以上、二語文」と書いてあった。
信じられない、と思う。
1ヶ月前よりも、昨日よりも、我が子が順調に成長しているのはこのわたしが誰よりも知っているはずなのに、だからこそ、明日すぐにこれらのことができるようにはならないと分かる。
無理でしょ。無理だよ。なんでそんな、できるの?
びっくりしちゃう。都市伝説じゃないんだね。
できるようになった一つひとつに心から喜ぶ、その一方で確かにある小さな焦り。
誰かにこぼしても「大丈夫」しか返ってこない弱音。
心配しすぎは卑下なのか。自分じゃなく子のことを貶めているのか。
気の持ちようだけは、どうにもコントロールできない。未熟な親である。